【手元供養】手元供養後のご遺骨はとうしたらいい?
手元供養後のご遺骨はとうしたらいい?
【埋葬・散骨・その他の選択】
手元供養後のご遺骨をどうしたら良いか、不安を持たれている方がいらっしゃいますが、手元供養後のご遺骨の行き先としては埋葬か散骨を選択することになります。
他に方法はないの?と質問されることもありますので、ココではその他の選択についても触れていきたいと思います。
①埋葬をご希望される場合
埋葬する場所(お寺・霊園・公共墓地)を決め、お墓の購入後、管理会社と相談し、埋葬日時を決め、埋葬します。
全骨での埋葬は、火葬後に業者より手渡された「埋葬許可証」を埋葬する場所に提出する必要があります。
分骨したご遺骨をお墓へ埋葬する場合は、「分骨用の埋葬許可証」が必要となります。
分骨用の埋葬許可証は、火葬の直後に分骨した場合は火葬場で発行してもらいます。また、ご遺骨をお墓へ埋葬する時に分骨する際は、お寺にて発行してもらいます。
②散骨をご希望の場合
ご遺骨を最終的に散骨されたい場合は、ご遺骨を2ミリ以下のパウダー状にし、禁止されている場所や、散骨してしまうと風評被害などで相手に損害を与えてしまうような場所を避け、散骨する必要があります。
散骨では埋葬許可証等の書類は必要ありませんが、ご遺骨だと認識できる状態で撒いたり捨てたりすると法律違反となります。
すり鉢でご自身で粉骨方法
ご遺骨の大きさや量に応じた大きさのすり鉢を用意します。
すり鉢は家庭用の物よりも、「磁性実験用」で使用されるタイプがおすすめです。すり鉢用の棒も木などではなく、堅い素材の物を選びます。
粉骨の大きさについて
ご遺骨だと認識できない状態まで砕きます。
業者は粉砕機を使用し、2ミリ以下までパウダー状にしますが、法律で具体的にサイズが決められているわけはありません。
但し、「ご遺骨だと認識出来る状態」で散骨してしまうと法に触れるため、ご遺骨だと分からない状態まで粉骨する必要があります。
自分で粉骨する場合の注意
有害とされる「六価クロム」について
「六価クロム」は、ご火葬時の台がステンレス製である場合やクロムメッキがされている場合に、これを長時間高温で熱した際に六価クロムが生じることがあります。そのため六価クロムは遺骨に付着する可能性があります。
六価クロムは人の体に触れると皮膚の炎症を起こしたり、癌の原因になったりする物質ですので注意が必要です。
「六価クロム」は常温で気化せず、手元供養用のペンダントを使用して染み出てくる物ではないため、手元供養上では問題はありませんが、ご自身で粉骨される場合は手袋を付て粉骨されることをお勧め致します。
粉骨を業者へ依頼する場合
粉骨業者へ依頼する場合、7寸の場合は15,000円前後が相場とされています。3寸以下であれば10,000円以下の5,000円~7,000円程で粉骨加工をしてもらえます。
③その他の選択
「最愛の妻の棺に自分の遺骨を入れてほしい」
病気で奥さんより先に逝ってしまう可能性の高い友人は、娘に自分の少量の遺骨を託し、奥さんが亡くなった際に、その棺桶に自分の遺骨を入れてほしいと話していました。
遺骨は少量を粉骨し、ペンダントに中に入れて娘に託すそうです。
出来る限り家族の側にいたい友人の選択です。
実際に、先に逝かれた奥さんの少量のご遺骨を、ご主人が亡くなったときに棺に入れたという話は耳にしたことがあります。
ペンダントに収まる程度のご遺骨であれば、副葬品としての扱いにもされずに、忍ばせることは可能かも知れません。